2009年07月24日

Windows Virtual PCを解剖する その3

Windows Virtual PCの『統合機能』についてもう少し書いてみよう。

仮想マシン上で動作するアプリケーションだけのウィンドウを表示する仮想アプリケーションの機能は、この統合機能をGuestOSにインストールしておかないと使えない。その2で書いたように、この機能もリモートデスクトップの機能を使うからだ。

統合機能をGuestOSにインストールしてあっても、それを無効にしておくと、仮想アプリケーション起動時に有効にされてしまう。さらに言えば、この統合機能有効化の処理のために、仮想アプリケーションの起動時間が長くなることにもなる。

仮想アプリケーションを使いたい場合は、統合機能を有効にしておくのが吉ということだ。

しかし、残念に思うのは、統合機能を有効にすると、色んな機能が一緒くたに有効になってしまうことだ。個人的には、(完璧ではないにせよ、ほぼ)サンドボックス環境にしつつ、HostOSから仮想ブラウザを利用することで、安全なブラウジングを実現したいと思うのだが、これができない。仮想アプリケーションを使うには、統合機能が必要だ。しかし、統合機能を使うとHostOSのドライブがGuestOSから丸見えになってしまう。サンドボックス的に使うには仮想デスクトップ上で、マウスのシームレス操作もない状態で使うしかない。無念。


posted by 中年男 at 23:55| Comment(0) | パソコン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Windows Virtual PCを解剖する その2

Windows7RC版のWindows Virtual PCには、『統合機能』というのがある。

この機能を使うと、Windows 7(ホストOS) と仮想マシンの間で、クリップボードの共有、ドライブの共有、およびプリンターのリダイレクトが可能になる。

ただし、この機能は、GusetOSが、WindowsXP、WindowsVista、Windows7のときにしか利用できない(クライアントOSの場合)。

そして、試してないのでわからないが、WindowsXPのHomeEditionでは、この統合機能は使えないのではないかと思う。

そう考える理由は、この統合機能の実装方法にある。

統合機能は、なんとGuestOSのリモートデスクトップサービスの機能を利用して実装されているのだ。(だが、WindowsXPのHomeEditionはリモートデスクトップ接続を受け付ける機能がない。)

リモートデスクトップサービスの機能を利用して実装されている証拠として、以下の事実を確認した。

@GuestOSのレジストリでRDPのポート番号を変更すると、統合機能が使えなくなる。
→補足すると、マイコンピュータを右クリックして起動する管理画面では、リモートデスクトップサービスのチェックボックスがチェックが入った状態でグレーアウトしており、簡単には無効にできないようにもなっていた。

A統合機能を有効にした状態と無効にした状態のそれぞれで、dxdiagを実行してGuestOSのディスプレイドライバを確認すると、違うドライバが利用されており、GuestOSがXPで統合機能を有効にしたときは、RDPDD.dllとなっている。これは、リモートデスクトップ接続を受けたつけた場合に利用されるディスプレイドライバである。

B統合機能を有効にした状態では、スタートメニューに表示される終了メニューには『シャットダウン』がない。
→シャットダウンするには、コマンドプロンプトを開いて、『shutdown -s』と打てば良い。
→シャットダウンしないと休止状態で終了となり、メモリの状態がファイルとしてセーブされることになる。

ちなみに、あるサイトでは、Windows Virtual PCがRDPクライアントになっていると書いているところがあるのを発見したが、これは厳密には間違いである。

実際にGuestOSとRDPプロトコルで通信しているプロセスは、Windows7上にはなく、GuestOS上に存在する。まぁ、そのプロセスは、GuestOSにインストールした統合機能に含まれるものであり、その意味ではVirtual PCの機能の一部であるのは間違いないのだが。

GusetOSはネットワークの設定としてNATモードを選択できるし、デフォルトではNATになる。NATモードでは、HostOSからGusetOSにRDP接続することなどそもそも不可能だが、それでも統合機能が使えるのは、RDP通信はGuestOS上でしか行われないからだ。
posted by 中年男 at 23:25| Comment(0) | パソコン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Windows Virtual PCを解剖する その1

Windows7RC版をインストールして、Windows Virtual PCを色々調べてみた。

まずは、MicrosoftからダウンロードしてインストールしたWindowsXPの仮想環境について。

インストールされたバーチャルハードディスク(以後VHD)は、親VHDと子VHD(差分VHD)の2つであった。おかげで初期状態で2.6GBほどディスクを消費する。

パッチや初期導入時のアプリケーションは、親VHDにインストールしたいのが人情だと思うが、そのためには、仮想マシンの設定を変更して、差分VHDを一度捨てて、親VHDに必要なものをインストールして再度仮想マシンの設定変更により差分VHDを新たに作って認識させる必要がある。

捨てた差分VHDは、親VHDを変更すると整合性が取れなくなるため、文字通りすてるしかない。従って、必要なデータなどは、仮想環境には保存しないようにするか、差分VHDからバックアップして新たな差分VHDに再度入れなおさないといけない。

実に煩わしい。

これが嫌なら、差分VHDにパッチやアプリケーションをインストールするのを良しとするか、差分VHDを捨てて常に親VHDだけで使っていくしかない。

ま、差分方式には、複数の異なる差分を持てるというメリットがあるのも確か。親+複数の差分を用意することで、例えば、テスト環境、開発環境というように複数環境を用意しても、GuestOSのライセンスは1つで済む。
posted by 中年男 at 22:43| Comment(0) | パソコン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。